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ハリネズミの寿命は?飼育下での平均寿命と正しい飼育方法

ハリネズミの平均寿命は5年?

日本国内でもその愛らしさに魅せられる人が続出している「ハリネズミ」。ただ、その生態についてはまだよくわからないという人も多いようです。野生のハリネズミは日本を除く東アジア、ロシア、中近東、ヨーロッパなど世界各地に生息しています。なんと、イギリスでは生垣の下に生息している個体も多いため、タイミングが合えば庭を散歩しているハリネズミに出会うことができるというのは有名な話です。ヨーロッパでは「ハリネズミに出会えば幸運が訪れる」といわれているほど、身近な存在といわれています。そんなハリネズミのことを説明していきたいと思います。

ハリネズミの寿命は5歳前後

野生のハリネズミの平均寿命は2~5年ほどといわれており、長寿の場合でも5年以下だとされています。ペットとして身近な動物である犬や猫の平均寿命は10~15年ほどといわれているので、比較をするとハリネズミが短命だと感じる人もいるかもしれません。これは、野生のハリネズミの場合は食料不足や病気以外にも自然の中では、天敵がいることも関係しています。たとえば、アナグマやキツネ、コヨーテはハリネズミにとって天敵です。健康に問題がなかったとしても、こういった天敵の存在があるため、なかなか長生きできる個体が少なく、野生のハリネズミは平均寿命が短命である理由のひとつになっています。

繁殖をするならば1~2歳頃に

野生の場合は短命なケースが多いハリネズミですが、ペットとして飼育する場合の平均寿命は5年前後です。野生のハリネズミとあまり変わらないですが、個体により正しい飼育環境ならもう少し寿命は長くなることもあります。また、個体差があるもののメスで2~6カ月、オスで6~8カ月で性成熟します。メスが生後2カ月から繁殖可能なことに驚く人も少なくありません。ただ、繁殖年齢が早すぎると流産の確率が高くなることもあり、命にも関わるので十分に成熟する生後6カ月以降に繁殖に入るほうが良いと思います。

逆に、初産年齢が1歳半以降と遅めの場合は難産になりやすくなります。3歳以降の出産になると、メスの体に大きな負担がかかるので繁殖は避けましょう。ちなみに、ハリネズミの年齢を人間の年齢に換算すると、1歳で18歳、2歳で36歳、3歳で54歳ほどになります。そのため、繁殖を望むのであれば、1~2歳が頃合いです。ハリネズミは1年間を通して季節を問わず繁殖可能ですが、春や秋は過ごしやすい季節なので出産に向いています。妊娠期間は34~37日間で、一度に3~5頭出産することが多いです。

10歳以上の超長寿になる個体がいるのは本当?

ハリネズミは5歳で人間の89歳に相当する年齢になるため、平均寿命が5歳というのは実はそれほど短いというわけではありません。7歳頃には人間年齢の124.5歳に相当するのでかなりの長寿であるといえます。インターネット上では10歳以上生きたという声を見かけることもありますが、そういった例は非常に稀でしょう。ハリネズミはストレスに弱いので、快適に過ごしやすい環境と正しい飼育方法を行うことが長生きしてもらうための秘訣といえます。

ハリネズミの繁殖期

ハリネズミにとっての快適環境とは

ハリネズミにとっての快適温度は約24~27度です。寒さが苦手なので、冬場の保温対策は欠かせません。20度以下になると冬眠・夏眠してしまうことも多く、人工飼育下では免疫力の低下によって命を落としてしまう危険性があります。そのため、気温が20度以下になりそうな時期は、ケージに敷くタイプもしくは上から暖めるタイプのヒーターを使用するのがおすすめです。できればエアコンなどがあり、その日の気温に合わせて室温を調整できる環境がある部屋のほうが、ハリネズミにとっては過ごしやすくなります。

ハリネズミは夜行性

ハリネズミは夜行性なので、日中は落ち着いて休むことができる環境があると安心します。たとえば、日中に過ごすためや安心できる場所として、専用ハウスをケージ内に設置してあげるのもおすすめです。ハウスは木製、布製などがありますが、アクリル製のカラフルなハウスも人気ですよ。こちらのハウスは半透明タイプもあり、中にいるハリネズミの様子を観察することが可能です。アクリル製で水洗い可能、いつでも清潔な状態を保つことができるので気になる臭いも付着しにくいです。

夜行性だといっても、日中から部屋を暗くする必要はありません。日中は寝ているだろうと気を使って静かにしすぎたり、常に暗い環境下にいたりすると、ちょっとした音にも敏感に反応し、怯えるようになる場合があります。なかには明るい場所に出てくることができなくなる個体もいるため、人間の日常生活に合わせた明るさに慣れさせることも大切です。また、人間がいるときの生活音にも慣れさせたほうが、長い目でみるとハリネズミにとっても良いといえます。

ケージは十分運動できる広さのものがおすすめ

ハリネズミは、野生下では1日数キロも移動するほど活発に動きます。飼育する際には十分な広さのケージを用意しましょう。広さは最低でも60cm×45cmサイズがあるのが望ましいです。また、専用ホイールをケージ内に設置してあげると、ハリネズミが運動できるのでストレスも溜まりにくくなります。ホイールといえばガラガラと音が響くというイメージがあるかもしれません。しかし、ホイールの軸部にベアリングシステム搭載のものは、ハリネズミが運動をしていても音が響かず、非常に静かです。賃貸住宅などでは隣室に音が響くのではと気になる人も多いですが、こういったサイレントホイールを活用すれば音が気になりません。

フードは栄養価によって量を調整しましょう

ハリネズミ専用フードであれば、1日大さじ1~1.5杯くらいが適量です。専用フードには栄養がしっかり詰まっているので、おやつも与える場合は量を調整しましょう。たとえば、野菜や果物をフードと一緒に与える場合は小さじで半分程度、多くのハリネズミが大好きなミルワームは1日3~5匹程度に抑えます。子どもやシニアのハリネズミには消化が良くなるようにぬるま湯でふやかしたフード、大人にはドライ状態のまま与えるのが基本です。柔らかいフードばかり食べていると歯垢が溜まりやすくなり、歯周病の原因になってしまうので、硬めのフードが歯磨き代わりになります。

水は十分摂取できるように、給水ボトルやサーバーなどを利用します。特におすすめなのは、ハリネズミが楽な体勢で飲みやすいドームサーバーやマルチ給水タンクです。給水ボトルが苦手な個体もいるため、安定感がある床置きタイプの水のみは負担が少ないですよ。分解洗浄もしやすいので、衛生面でも安心です。

ハリネズミに快適な環境

こまめなコミュニケーションで懐いてくれる愛らしい存在

ハリネズミの魅力はさまざまありますが、特に見た目や動作のコミカルさは見ている人に癒やしを与えてくれます。しかも、ハリネズミは記憶力が高いです。いつもお世話をしている飼い主のことをしっかり覚えるため、愛情をもってこまめにコミュニケーションをとるようにすればある程度懐いてくれます。

可能であれば生後3カ月頃から飼育を

子どもの頃から飼育をすると人間の手に慣れるため、懐きやすくなります。ただ、生後間もない頃は病気にかかりやすいので、生後3カ月以降の子どもが安心して飼育しやすいでしょう。大人のハリネズミを飼育する場合もいきなり長時間コミュニケーションをとる必要はなく、最初はケージの外から匂いを覚えてもらいます。ハリネズミは夜行性なので、時間帯は夜がおすすめです。コミュニケーションといっても難しいことではありません。たとえば、手の平におやつをのせて渡したり、飼い主の匂いがついた物をケージ内に入れておいたりといった方法があります。

ハリネズミのお散歩は室内で可能!

ハリネズミは活動量が多い動物ですが、ケージ内にホイールを入れておくと自分で運動をしてストレス発散をします。また、ドアを閉めた部屋で室内散歩をさせるだけでも十分です。心配な場合は、広めのサークルのようなもので範囲を決めて散歩をさせてあげることもできます。ほかの動物を飼育している場合は個体同士の相性や体格差などもあるため、ハリネズミの散歩中は別室に移動させるか、ケージに入れておくほうが安心です。

飼育が比較的簡単

ハリネズミは小動物なのでエサの量が少なく、毎月のエサ代が比較的安価です。特におすすめなのはハリネズミのような食虫目専用フードで、ミルワームなど虫を与えるのが難しい環境でも栄養のバランスをしっかり摂ることができます。このように、飼育コストという意味では非常に安価な点も人気の理由です。また、糞尿の量も少なめなので、ケージ内の掃除も簡単にできます。

ハリネズミは体臭がほとんどなく、室内飼いしやすい動物ですが、ケージ内に吸湿性や吸臭性に優れた床材などを使用すれば、さらに臭いが気になりにくいです。もし、臭いが気になるときには、トイレやケージ内の掃除、室内の消臭、排泄物の臭い軽減などに使用できるスプレーもあります。安全性が高く、高い除菌効果も期待できるので、ハリネズミの飼育でも安心です。

単独行動が好きなので、忙しい人も飼育しやすい

ハリネズミは野生下では、単独で行動するため、飼育下においても1日に短時間のコミュニケーションが取れれば、寂しがって鳴くこともありません。個体差はありますが、元々ほとんど鳴くことがない性質なので、在宅ワークの場合でも集中して仕事ができます。たとえば、建築やグラフィック系のデザイナーの方にもハリネズミは人気が高いですね。仕事で疲れたときにはハリネズミに癒やされ、元気をもらって再び仕事を頑張るといった人も少なくないようです。

ハリネズミは飼育が簡単

ハリネズミを飼育する際のポイント

日中に仕事で自宅にいないという理由でペットを飼育するのを諦めていた人にも、ハリネズミはおすすめのペットです。夜行性なので日中は眠っていることが多く、お世話も毎日のエサやり、簡単な掃除だけなので1人暮らしの人にも人気があります。運動はへやんぽ(お部屋を散歩)をしたり、ケージ内にホイールを設置したりといった方法で可能です。個体によって時間がかかる場合もありますが、抱っこや軽い触れ合いなどのコミュニケーションをとるようにすれば懐いてくれるようになるので、癒やされるという声も少なくありません。ハリネズミにとっても、飼い主に慣れることでより安心して暮らすことができます。

飼育下では単独飼育が基本

元々単独行動を好むハリネズミなので、単独飼育が基本になります。いずれ繁殖をしたいと希望する場合は、オスとメスそれぞれに1つずつケージを用意し、ケージ越しにお見合いすることからはじめなければなりません。性成熟している個体同士は、攻撃的になりやすいからです。また、ほかの個体がいることでストレスフルになり、体調を崩す場合もあるので注意しましょう。

出張や旅行のときはペットホテルの利用が便利

フードや十分な水、温度管理をしっかり行ったうえであれば、1晩くらいの留守は問題ありません。ただ、数日間の留守はフードや水の問題などもあるため、ペットホテルに預けるほうが安心です。ペットホテルは完全予約制なので、留守にする日がわかっている場合はあらかじめ予約を入れておきましょう。

毎日のお世話やコミュニケーション時には健康チェックを

ハリネズミはストレスなどで体調を崩しやすいので、毎日のお世話のときに便のチェックをしましょう。体調が悪いときには緑色の便が出たり、下痢・便秘になったりします。そういった状態が続くようであれば、動物病院で診察が必要です。また、くしゃみや鼻水など風邪のような症状が出るケースもあります。アレルギーが原因の場合もあるため、早めに受診が必要です。

さらに、ハリネズミは人間と同じように、乾燥しやすい時期に皮膚がかさつくことがあるので、専用のスキンケアローションを使用することをおすすめします。ただ、かさつき具合がひどかったり、脱針が多かったりする場合にはダニ症や真菌症といった皮膚疾患の可能性も考えられるため、こういった場合にも早めに診察を受けましょう。

食欲や体重はわかりやすい健康のバロメーター

お迎えしたばかりの頃やストレスなどで一時的に食欲不振になるケースがありますので、継続していなければ様子をみましょう。数日間継続している場合は体調不良、口内異常の可能性があるので受診する必要があります。抱っこをしたときに、肥満や痩せすぎていないかのチェックをすることも大切です。飼育下のハリネズミは運動不足から肥満になりやすい傾向があるので、定期的に体重測定をしたり、目視で肉付きを確認したりしましょう。肥満も痩せすぎも病気の原因になるので、健康チェックのなかでも重要なポイントです。

ハリネズミは初心者でも飼育しやすい小動物

日中に仕事で忙しい人や1人暮らしの人にも、お世話しやすいハリネズミはおすすめです。夜行性であることから日中はほとんど眠っており、夜に活発に動き出します。元々、単独行動を好む動物なので、コミュニケーションをとる時間は短時間でも問題ありません。飼育コストが低いという点でも人気があります。鳴き声をあげることも少なく、臭いもしにくいので賃貸住宅で飼育している人も多いです。ハリネズミと一緒に生活してみたいと思われた方、まずはお気軽にご相談ください。

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