フクロモモンガは暑さに弱いため、夏の飼育には注意が必要です。適切な温度管理とその他の対策を講じることで、快適に過ごせる環境を作ることができます。
Contents
1.適温は?室温は?
フクロモモンガは、オーストラリア、インドネシア、パプアニューギニアなどの温帯から熱帯地域に生息する小動物です。そのため、寒さに弱く、暑さにも注意が必要です。
フクロモモンガの適温は24~27℃です。室温が20℃以下になると、低体温症を起こす危険があります。一方、30℃以上になると、熱中症になる可能性があります。
フクロモモンガの情報はこちらでもご覧いただけます。
2.エアコンの使い方
近年の日本の夏は猛暑が続きます。フクロモモンガの適温は24~27℃です。そうなると夏場は特にエアコンを使わざるを得ない状況になります。温度管理をする際の注意点としてフクロモモンガにエアコンの冷風が直接当たらないようにして下さい。エアコンの冷風が直接フクロモモンガに当たると、体調を崩す原因になりますので気を付けてください。エアコンや扇風機を使って室内の温度を管理していきましょう。設定温度は、ケージ内の温度も確認しながら調整してください。また、窓際にケージを置いて直射日光が当たるのも避けましょう。体温が急上昇し、熱中症を引き起こす可能性があります。
3.フクロモモンガの水浴び について
フクロモモンガは、本来雨林地帯に生息していますが、基本的に水浴びを必要としません。濡れることを嫌がる習性があり、水浴びなどしてしまうと低体温になってしまったり、おぼれてしまったりする可能性もあります。また、においを大切にする動物ですので、体臭がまったくなくなってしまうとストレスにもなりますので、くれぐれも水浴びはさせないで下さい。
4.フクロモモンガにおすすめの飼育環境
最後に夏場に快適に過ごせる環境を提供するための飼育グッズをご紹介します。
●アクリルルーム
フクロモモンガの飼育で使用するケージは、いくつかの種類があります。種類としては、アクリルケージ、網ケージ、ガラスケージが一般的です。それぞれに使い勝手はよいですが、その中でも、当店ではアクリルケージをおすすめしています。暑さより寒さが苦手なフクロモモンガですが、夏場にエアコンで室温調整をしても冷えすぎてしまうことがあります。アクリルケージなら網のケージに比べて保温性にも優れているので飼育しやすいです。
クリアでよく見えるのがアクリル製ケージの特徴でフクロモモンガの様子が確認しやすいのも特徴です。汚れがたまりにくく、手入れもしやすいです。
●ハウス
ハウスはエアコンの外気を防ぐ意味でもケージから外さず使用して下さい。エアコンで温度を調整しているといっても体が感じる温度は違ってきます。フクロモモンガが寒さを感じないためにハウスをそのままにしておきましょう。布製のポーチや木製やココナッツをくりぬいたもの等、色々なタイプのハウスがあります。隠れ家となるハウスはフクロモモンガが安心して休める場所となります。フクロモモンガが安心して生活できます。
●温度管理グッズ
フクロモモンガは24~27℃の室内温度で飼育してください。暑い時は接触冷感生地の寝袋、陶器やアルミ製のお家などの使用もお勧めです。室内エアコンや扇風機も併用してうまく温度管理を行ってください。また、逆に寒いと低体温症で命の危険にさらされます。春や秋でも温度差が激しい日などは注意が必要です。幼少期および生後5年以上のフクロモモンガは、特に温度対策が重要になってきます。
5.フクロモモンガと外出する際の注意事項
夏場フクロモモンガを連れて外出する際は、十分な保冷対策が必要になってきます。キャリーやポーチの中に上記でご紹介した保冷用の寝袋やお家、また外部に凍らせた保冷剤を忍ばせるのも良いと思います。それから、忘れてならないのが水分補給です。キャリーなら給水ボトルの設置、ポーチなら水分補給用の小動物用ゼリーや果物等、常に水分補給ができる環境を作ってあげてください。
フクロモモンガの健康状態を確認されたい場合は、下記のページでもご覧いただけますのであわせてお読みください。
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