今年に入り、3度目のコツメカワウソの入荷となりました!
コツメカワウソは何度触れ合っても癒される、不思議な魅力を持った動物です。鳴き声で感情を伝えたり、表情で欲求を表現してみたり、器用にかわいらしい手の指を使って訴えかけたりと、その魅力は計り知れません・・・
よく家庭でコツメカワウソを飼育できるか聞かれますが、確かに最後まで飼育を全うするという覚悟が必要な動物であることは言うまでもありません。とてもお利口で、いたずら好きで、何といってもかまってちゃんなのがコツメカワウソです。元来自然界では、十数頭の群れをなして生活をしているコツメカワウソ。ご家庭で飼われることになっても、やはり野生の本能が自然と働き、必ず家族内で優劣を付けます。基本的に人工飼育されるコツメカワウソは、家族という群れの中では常に自分が一番となります・・・これは間違いありません!この勝手につけられた順列をどのタイミングで、どのように逆転させ、まずは飼い主さんが一番で、君は二番目なんだよ!と教え込むのも人工飼育の醍醐味の一つなのです。
よく、プールとか、水槽とか、水場を作らないと飼育できないのでは?ということも聞かれますが、いやいやそんなことはありません。コツメカワウソは自然界ではご存知の通り、川の護岸等に住処を作って生活をしている動物たちで、好きな時に川に入って狩りをしたり、水浴びをしたりして生活しています。一方、人工飼育下でのコツメカワウソは、もちろん本能的に水浴びは大好きですし、元々綺麗好きなコツメカワウソには定期的な水浴びや濡れタオル等での全身クリーニングは必須となります。ただ、プールや水槽を設置する必要はありません!・・・ご家庭のお風呂場をたまに使用できれば、という条件付きですが。あと、ベビーちゃんにつきましては、生後4~5ヶ月くらいまではお風呂に一人で入らせてはいけません。なぜならば、自然界のコツメカワウソの場合、時期をみて親がベビーに泳ぎ方を教えて、やっと一人で泳ぐことを覚えていきます。一方人口飼育下のコツメカワウソの場合、飼い主さんが泳ぎ方を教えてあげることは出来ませんので、最初はシャワーや風呂桶等小さな環境で水遊びをさせてあげることから開始します。じきに浴槽の中でも本能的に泳げるようになります。(生後3ヵ月前後までは耳が塞げませんので水浴びは要注意)そうすれば、一緒に入浴も可能となる訳です。
よく、餌としての生魚とかを与えないとならいのですか?と聞かれますが。人工飼育下では正直難しいですよね・・・動物園は小魚を餌に与えていますね。ただ、一般家庭では、キャットフードやフェレットフードがその代用食となってくれるのでご安心ください!自然界でのコツメカワウソの食生活は、魚類、甲殻類、貝類の他に虫や小動物等非常に多岐に渡っています。そこで、人工飼育下で最もコツメカワウソの食性に近しい食材は、フェレットフードやキャットフードだと言われています。もちろん適宜新鮮な小魚を与えてあげれば本能的に食べてはくれると思いますが、都度新鮮な魚を仕入れ、保管し、内臓の処理をしたものを与え続けるのは一般家庭は難しいので。
コツメカワウソの人工飼育方法については、ここ最近多くの情報がインターネット上に上げられてきていますが、これが正解!ということは、あまりにもペットとしての経験値が少なすぎるため、ワンちゃんや猫ちゃんのように確立されていないのが現状です。飼育をしながら、飼い主さんも一緒に日々勉強をして行く必要がある動物であるということです。つまり、冒頭にも書きました通り、飼い主さんが最後まで飼育を全うするという覚悟が必要な動物ではありますが、一度家族として迎え入れた後の驚き、感動、癒され感はお約束します!
≪授乳時のコツメカワウソのベビー 2017年9月16日撮影≫
≪満腹になり即眠りにつくコツメカワウソのベビー 2017年9月16日撮影≫
≪満腹になり即眠りにつくコツメカワウソのベビー 2017年9月16日撮影≫