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フトアゴヒゲトカゲの種類や飼育法そしてその魅力とは!?

ピュア☆アニマルでは哺乳類の他に、爬虫類の飼育にも力を入れています。こちらでは店舗で扱っている爬虫類のうち、比較的初心者でも飼育の容易なフトアゴヒゲトカゲとその飼育方法について解説します。

1.フトアゴヒゲトカゲとは

フトアゴヒゲトカゲ(学名:Pogona vitticeps)は、オーストラリア東部から南東部に分布するアガマ科アゴヒゲトカゲ属に分類されるトカゲです。最大全長49cm前後、頭胴長23cm前後。尾長26cm前後。体形は太く後頭部の棘状鱗はほぼ横一列に並び、体側面の刺状鱗はほぼ一列に並びます(尾の鱗は均一)。
自然界での生活環境は、乾燥気味の森林、低木地、砂漠地帯です。また、昼行性で、夜は岩や草木の間などで休み、昼に活動し木の枝や岩の上で日光浴をすることを好みます。

2.フトアゴヒゲトカゲの種類

フクロモモンガ同様突然変異が発端とはなっていますが、各ブリーダーがおのおの様々なカラーバリエーションや体皮の異なったフトアゴヒゲトカゲを作り上げています。

 

参考までに人気のあるバリエーションをご紹介します。

 

 

ノーマル

- 褐色で、茶系、黄褐色、灰褐色や赤褐色などのバリエーションがあり、白色を帯びた楕円形あるいは帯状の模様が2列に並んでいます。お腹は白色を帯びており、薄く模様が入っています。

 

レザーバック

- 背中と体の脇の棘が少なく、名前のとおり、なめし皮(レザー)のように滑らかな表皮をしています。

 

シルクバック

- 肌がつるつる、スベスベしていて鱗が殆ど無いため発色がはっきり見えて綺麗なモルフで人気です。

 

トランスルーセント

- 鱗が半透明で透き通り、地色が綺麗に発色します。黒目であることも特徴です。

 

ハイポメラニステイック

- 黒色素が減退して、淡い発色あるいは白色を帯びた色になります。爪が黒色でなく、透明かあるいは黒い筋だけが残るとろも特徴で、クリアネイルとも呼ばれています。

 

 

ピュア☆アニマルでは、主に生後1ヵ月~2ヵ月前後の自家繁殖個体または、輸入CB個体を取り扱っています。(※CB=Captive Breedの略で、飼育下繁殖によって生まれたもの)

見かけのワイルドさからは想像ができませんが、とても温厚な性格で、噛みついたりすることもなく、馴れてくるとハンドリングもとても楽な爬虫類ですので、爬虫類飼育初心者の登竜門としても人気の高い種類です。それ以外に、抱っこやリードを付けてお散歩などにも連れて行けるところや、首をかしげる仕草や表情の可愛らしさが女性にも人気が高い秘密ではないでしょうか。人馴れしてくると、手の上に乗せて餌を与えたりすることも可能になります。

3.フトアゴヒゲトカゲの人工飼育

フトアゴヒゲトカゲを飼育するにあって最低限必要なものをまとめてみました。

体のサイズに合った飼育ケース

※ガラス製、樹脂製、木製で、横幅が最低でも45cm前後×奥行20m前後×高さ20cm前後が望ましいです。幼体から成体になった場合には、もう一回り大きい飼育ケースが必要になりますので、最初からいわゆる60センチ水槽(横幅60cm前後×奥行30 cm前後×高さ30cm前後)以上の飼育ケースをご準備されても良いかも知れません。樹脂製の水槽より、ガラス製の水槽の方が安価で販売されています。



お勧めの飼育ケージ

現在ガラス製、アクリル製など様々種類のケージが販売されていますが、フトアゴヒゲトカゲ飼育でお勧めするケージはSANKOのパンテオンです。組み立てタイプのガラスケージですが、デザイン性、耐久性、視認性に優れており、ケージ脇面をガラスからメッシュに交換することで通気性を確保したり、ケージ内への配線も楽に行えるように工夫されています。

 

 

UVライトとバスキングライト

フトアゴヒゲトカゲは紫外線を浴びる事によって、体内でビタミンD3を生成したり、新陳代謝を促進したりするため、飼育ケージ内には必ず紫外線ライトを設置してください。バスキングライトの役目ですが、フトアゴヒゲトカゲは体温を上げる事で食欲を増進させ、同時に消化器官を活性化させるため、飼育ケージ内にはバスキングライトが必要となります。

最近はUVライトとバスキングライトを1台でまかなえる便利なライトが発売されていますので、初期投資は少々高くつきますが、あれやこれやケージ内に設置するよりも1台で済ませてしまうことをお勧めいたします。

 

お勧めのライティング

UVライトやバスキングライトには、コンパクト型、直管型、水銀灯、メタルハライドランプなど様々種類が発売されています。UVライトは紫外線を、バスキングライトは可視光線を主に発しています。いくら紫外線量が多くても、可視光線量が少ないと、フトアゴヒゲトカゲのように砂漠などで太陽光を多く浴びて生活をしている爬虫類にとって、体調不良や飼育不全の原因になりかねません。一昔前は、UVライトとバスキングライトの併用が主流でしたが、ここ最近はその両方を1台のライトで備えている優れものが開発されていますのでお勧めします。

数あるライティングの中でピュア☆アニマルが最もお勧めするライティングは、ZOO MED社のパワーサンUVです。このライトは蛍光管の数十倍のUVA+Bを照射してくれます。同時にワット数に応じたバスキングライトとしての性能も兼ね備えていますので、これ1台で紫外線と太陽光の熱も爬虫類に与えてくれる優れものです。

 

ZOO MEDパワーサンUV(紫外線ライト/バスキングランプ)

ZOO MEDパワーサンUV

※60センチ飼育ケースの場合には100W前後をお勧めいたします。その他にも160Wをご用意しております。

 

ZOO MEDクランプランプソケット ドーム型(100W/160W対応)

ZOO MEDクランプランプソケット ドーム型

パワーサンUVを使用する場合、専用のランプソケットが必要となります。このランプソケットを使用することにより、飼育ケース内の一定部分にホットスポットを作ることができます。また、内側のアルミニウムコーティングにより、UVA+Bの照射量を増加させる効果をもちあわせています。

4.フトアゴヒゲトカゲの食性について

フトアゴヒゲトカゲは幼体時と、ヤング~晩年にかけての食性が変化する特徴があります。幼体時は主に動物食性が強く、人工飼育下でもコオロギやデュビア等の生餌を出来るだけ多く与えてあげる必要があります。ヤング~晩年にかけてはそれら動物性のタンパク質はなるべく控えめにし、小松菜、青梗菜、豆苗等の野菜食をメインで与えるようにしましょう。特に年数を経てきたフトアゴヒゲトカゲに生餌等動物性タンパクを与え続けると、ヒトでいうところの肥満や痛風などの生活習慣病の原因に繋がりますので気を付けましょう。

 

お勧めの人工フード

幼年期~晩年までこれ1本でフトアゴヒゲトカゲの飼育が可能!とメーカーが謳っているいるスーパーフードがあります。当店でも毎食フトアゴヒゲトカゲの給餌の際には、小松菜等の葉物野菜と一緒にこの人工飼料を与えています。お勧めの人工飼料は「レパシーベアディ・ビュッフェ」というもので、作る際に一手間かかりますが、可愛いペットにはぜひ与えてあげてください。

5.フトアゴヒゲトカゲの魅力とは!!

最後に・・・ここまで、フトアゴヒゲトカゲについて説明をしてきましたが、フトアゴヒゲトカゲは飼い主さんのことを認識するのではないかと思うほど、顔を傾けて飼い主さんを見つめたり、撫でてあげるとうっとり瞼を閉じたりと、とてもキュートな爬虫類です。しかも、とても穏やかな性格ですので、飼い主さんにもとてもよく懐いてくれます。カメレオンや、その他の爬虫類などは違い、さほど飼育を始めるにあたっての装備にお金もかかりませんので、あなたの最愛のフトアゴヒゲトカゲを見つけてみられてはいかがでしょうか。

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